前回、プレゼンで試飲してもらう時にはその売り込みたい製品のON、OFFの差を大きくしてインパクトを与えたい、なのでOFFのレシピ・配合をいい塩梅にまずく設計するのがコツと書きました。
大きな本腰を入れたプレゼンならそうします。でも結構手間です。配合を一から練りにねって設計し試作品を作る。数セットを手作業で製造・殺菌する。そして保存。保存中の味の変化も考慮する必要があります。できれば数日中うに使い切りたいです。となると、作りだめしておくわけにも行きません。
もう少しフレキシブルにプレゼンの要請が来た時にいつでも迅速に対応したい。そんな時のためにわざわざ試作品にしなくてもいいような方法を作っておく場合も多いです。何か現地のどこでも売られている入手が楽な誰でも飲み慣れているスタンダードな市販の製品に我が社の新製品を加えてお出しするというやり方です。どちらかというこっちのやり方が一般的です。特に海外なら我々がわざわざ出向かなくてもやり方さえ伝えておけば現地海外在住のスタッフのみでもプレゼン可能です。便利。コンビニエント。(海外スタッフはやりたがりませんが…面倒だから)グイグイお客様に入り込みたい、新規顧客を開拓したいスタッフにはこのやり方の方が評判が良かったりします。

この簡易的なやり方の良いところはまずは現地スタッフが言葉だけではなく、具体的な顧客の要望・情報を聞き出してもらいやすい。それを事前に我々にフィードバックしてもらえるのでより確度の高い現実味のあるプレゼン内容にしてそれに見合うような試作品を日本で作り本格的なプレゼンに臨めるという点です。我々が情報なく乗り込み、プレゼンしたら実はプレゼン相手の望んでいるものとは違った、結局はもう一度作戦をたてて再チャレンジ、と言った手間をある程度省けます。我々としても仮説を立てて望むことができます。例えば顧客が開発中で話を聞きたいのはストロベリーではなくオレンジだとかそのオレンジもネーブルタイプでその〇〇感をだせずに困っているなどのニーズを先に知ることができればそれなりのポイントを事前に検討し何なら数パターンの試作品を持参することでより具体的な内容の濃い話し合いができます。この数種類の試作品を用いその場での感覚を共有することはとても重要です。報告書になると「先方の評価ではネーブル感をもっと強めたいとのこと」と一文になりがちですが現場での細かなニュアンスが重要だってりします。 試作品も事前に仮説を立てて数種類試作すれば例えば「強いて言えばAタイプ。ただしBタイプの試作品の香りをより強く付与してほしい」などのよ李具体的な情報・課題が得られます。何手かを省略できます。こっちとしても次回もかなりいいプレゼンをしようと燃えます。(とはいえやっぱり言ってみたら話が全然違っていたとか何し種類も試作品を作ったがどれもかすりもしなかったという悲惨な結果になることもよくあります)
(続く)
苫米地式コーチング認定コーチの水緒真のブログです。
横浜は元町・中華街で苫米地式コーチングを実施するプロトステラコーチングに所属しています。
主な活動拠点は神奈川、沖縄の石垣島、東京、その他です。
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