受験を控えた高3の子が「学校に行きたくない」と愚痴を言ってきた(以下はフィクション)
「学校をパスポートの申請所だとしよう」
「なんで?」
「まあそこは譲ってくれ。で、パスポートの申請作業を勉強とする。申請の作業はめんどくさいからやりたくない。申請所には行きたくない。じゃあ行かなくてもいいよね?」
「でもそしたら外国に行けないじゃん」
「そこよ。今、ボヤッとした考えでなんかいつかパスポートがないと後々困るんでしょ?取っておけば役に立つかもしれないんでしょ?って思う程度ならそりゃめんどくさくて優先順位も下がるってものよ」
「学校に行きたくないよ。優先順位下がってるよ」
「でもどうしてもできるだけ早く行きたい国(仮の目的)があって。。。どこか行きたい国ある?」
「南アフリカ!」
「あ?え、そうなの?
じゃあ南アフリカに行きたい、こんなこともあんなことしたいって気持ちでもう気分は現地、そのことで頭がいっぱいになってたら『え、あたしなんでパスポート持ってないの?やばいじゃん。取らないでいるなんて信じられない』ってもう焦りまくりよ。申請の作業内容自体は変わらなくても苦ではなくなる。むしろ取りたくて申請所に行きたくてしょうがない。やりたいことがしっかりしていればこの作業の一つ一つをクリアするたびに自分の目的に近づいているって思える。誰に言われなくても頑張っちゃう。つまりどうしても行きたい国が目的、申請作業が勉強。学校に行きたくないのは今は自分に取って目的と関係なさそうに見える勉強をする場所だからよ」
「全ては目的が先。必要なこと・やるべきことはその後。なりたい自分があってからやることと勉強する内容ややり方が決まるってことよ」
「目的が大事とかわかってます!いろいろあるけど、まずは受験に受かってからじっくり考えるし。。。」
「全ては目的が先。必要なことやるべきことはその後。受験と南アフリカ(行きたい国・仮の目標)は今のところ関係ないよ」
「目的があってもなくても今は学校に行かないといけないでしょ」
「なんで?」
「なんでって。。。行きたくないけど学校に行かないと内申点に響く
とか授業についていけなくなるとか。。。じゃあいいのね?学校に行かないからね」
「おう、ただし行く行かないは後、目的(ゴール)が先。どうしても実現したい目的が先。なにをどこでやるかはその次。あ、あと自己責任な」
「くーっ出たよ。大人のズルさ。物わかりがいいように見せといてロックな感じで言ってきても最後は自己責任ってこうだもんね」
「ズルくないよ。ほんとに行きたくないなら行かなくいいよ。最大限のバックアップはしますよ」
(続く)
苫米地式コーチング認定コーチの水緒真のブログです。
横浜は元町・中華街で苫米地式コーチングを実施するプロトステラコーチングに所属しています。
主な活動拠点は神奈川、沖縄の石垣島、東京、その他です。
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